フィリピン人生徒の心を鷲掴みにする方法
私は教壇に立って人にものを教えた経験が皆無である
だが、日本語教師をすることになり考えた
どうすれば生徒の心を鷲掴みにできるか…
フィリピンではテレビで日本のアニメが再放送されており日本人ばりにアニメに詳しい
(なんなら私の周りの友達より詳しい)
またゲームもたくさん遊んでおり有名タイトルはだいたい話が通じる
その情報を同僚から聞いて授業初日のオリエンテーションでドラゴンボールに例えて話をすることにした
生徒は15名で年齢は22~26歳の大学卒業したての子から社会人経験のある子まで様々だ
私たちが授業を行う前に別の会社で研修を受けており、マナーや礼儀はやりすぎぐらいに行き届いていた
私たちが教室に入ると全員が一斉に起立して「おはようございます!よろしくお願いします!」大声で挨拶して90度の礼をする
生徒がガッチガチに緊張しているのがこちらに伝わってくる
めちゃくちゃやりづらい…
代表のNさんとサポート教師のCさんの挨拶が終わりわたしのターンになった
ここで改めて日本語授業の目標を説明することにした
「みなさんの目標は日本語試験に合格して大阪へ行くことです」
「試験に合格するということは今よりもパワーアップしなければなりません」
「みなさん、ドラゴンボールは知っていますか?」
ざわつく生徒たち
「今のみなさんがノーマル悟空だとしたら、たくさん勉強して超(スーパー)サイヤ人にパワーアップしましょう!」
スライドのイラストを見せるとフィリピン人生徒から「オォ~!」と歓声が上がった
言葉が通じないためアニメという共通の話題があるのは本当にありがたい
自分がオタク(?)でよかったと思う瞬間だった
(全然勉強しないとヤムチャになるぞってネタはいまいちウケなかった)
(ヤムチャの扱いが日本とは違うのかもしれない…)
いよいよ授業が始まるが英語もほとんどしゃべれないため、アニメという共通話題だけでどこまでいけるのか…ワクワクすっぞ!
▲私の生徒たち。みんなめっちゃいい子。