マグロ回遊記

マグロは泳ぎが止まると死んでしまうんやで

【セブロックダウン】サバイバル生活 その4

あれからなんやかんやあって8/5現在は日本に帰国している
当初の予定では賃貸契約の終了する8/23までセブにいるつもりだったがなぜ帰国を早めることになったのかそのことについて書くことにする

 

ここでまずはおさらい

世界で最長ロックダウンを更新中のフィリピン
二転三転する政府の対応に市民も振り回されることになった

フィリピンの隔離処置は4段階

  1. ECQ(Enhanced Community Quarantine)
  2. MECQ(Modified Enhanced Community Quarantine)
  3. GCQ(General Community Quarantine)→ 現在はココ (8/5時点)
  4. MGCQ(Modified General Community Quarantine)

ECQは一番厳しい隔離処置で食料の買い出し以外は基本的に外出禁止
コミュニティ隔離措置(ECQ)の主な内容としては以下の通り
・24時間の外出の禁止。
※食料品の買い出し等、生活に必要な外出は各家庭に1枚の外出許可書が配られるため、許可書を持った1名のみ外出可能。
・ジプニー、タクシー、バイクタクシー等、各交通機関の停止。
・スーパー、薬局、銀行等ライフラインに関わる業種以外の営業停止。
※飲食店は、デリバリー・テイクアウトのみ営業可。
・車のナンバープレート末番にて、走行可能日の管理。
酒類の販売停止。


GCQでやっと店内での飲食(客席50%以下)、公共交通機関の利用が可能になるので、約4ヶ月は近所のスーパーに食材を買い出しに行く以外はまともに外出できない状態が続く

5月

5月16日にさらに31日までのECQ延長を発表

フィリピンで働いているが日本の祝日に合わせて会社が休みになるのでGW期間中は部屋に引きこもってずっとドラクエを遊んでいた
クーラーを効かせた部屋に終日いるため肌が乾燥して今までにないくらいカサカサの砂漠状態になった
慌てて近所のドラッグストアでフェイスパックを買った

このときは「しばらくしたらオフィス再開するだろうな」と本気で思っていた
お手製カレンダーでロックダウン解除までの日を引き続きカウントダウンしていた 

6月

6月1日からMGCQに緩和
6月16日からECQに逆戻り

個人的にやけくそになったのは6月16日からのECQ逆戻りの発表がニュースになったとき
それまでスーパーへの食事の買い出し以外の外出を控え帰宅時に手洗いうがいを徹底していた
MGCQに緩和されたことで気が緩んだのか感染者が爆増、一転ECQに規制を強化することになった
一回上げてからの下げるは結構きついんだなーと身をもって知った
ニュースでバランガイの人たちがマスクなしの三密状態で遊んでいる写真を見て、真面目に自粛生活を送っているのが馬鹿らしくなりここからカレンダーを作るのをやめた

 

7月

7月16日やっとMECQに緩和

携帯のSIMの調子が悪くなり家で仕事ができなくなってしまった
というのもノートパソコンを携帯のテザリングでネットに接続していたのでSIMの調子が悪くなるともろに仕事に影響が出る

そこでロックダウン前に開拓していた近所のゲストハウス兼屋外レストランに駆け込んでWi-fiを使わせてもらうことにした
そこは近所の外国人のおじちゃん達の溜まり場になっていて昼間から酒盛りをしていた
夕方になると爆音のレゲエミュージックと笑い声がうるさくてオンラインMTGどころではない
社員に相談したら近くにあるデザインスクールの教室として使用しているオフィスの鍵を貸してくれた
これで仕事は問題なく行える、よかった

通勤という行為を約3ヶ月していなかったので久しぶりに太陽の光を浴びながら屋外を歩くとすぐに息が切れてしまった
意識して散歩なり体を動かさないとニューノーマルになった時になにがしかの障害が出るので通勤(外に出て移動する行為)に体をならしておいた方が良いと思った
在宅勤務の人は本当にすごいな

 

セブからの脱出を決める

ネット環境を求めて朝に家からカフェ、夕方にカフェから家までの道を歩く
すると路上生活をしているファミリーに何組かを見かけた
ロックダウン前も路上生活者はいたがそれまでと大きく違ったのは
主流だったお母さん子供の組み合わせではなく、働き盛りの成人男性が混ざっていることだった
火を起こして外で料理を作っていたり、ビニールシートを使って簡易テントを作っていたり、昨日まで家に住んでいた人が職を失い家を失い路上での生活を余儀なくされているといった感じだった

また、数人の子供たちがお金や食べ物を恵んでくれと道路を練り歩いている様子も何回か目にした
去年のクリスマスシーズンにたかられたことがあるがそのときの非ではない
死活問題なので物乞いにも力が入るし、しつこさもパワーアップしていた

ECQでこの状態なのだからニューノーマルになったら私の家の近所は大量の路上生活者で溢れることになるだろう
日本人なんか速攻カモられるので気軽に外出することも難しくなる
これはいよいよやばいと感じた
セブから離れようとこの瞬間に決めた

次回はセブ脱出までの記録をまとめる