フィリピンの若手アーティストにハマって生徒に心配された話
あるフィリピン人アーティストにハマってしまった
彼の名は”Michael Pangilinan”
▲めちゃくちゃイイ体している
いま飛ぶ鳥を落とす勢いの若手アーティストだ
彼の魅力は圧倒的歌唱力とその色気のある声
生徒に薦められて初めはそんなに興味がなかったのだが、彼の動画を繰り返し見ていることに気づき、次第に彼の魅力にハマっていった
そこからの仕事が早く、SNSのオフィシャルアカウントをかたっぱしからフォローして、Apple musicで彼の曲をすべて追加していた
それからというもの、次回のライブ情報がいつ更新されるか常にSNSをチェックしており、アップされる動画も逐一チェックしていた
▲何度も言うがめちゃくちゃイイ体している
そんなある日、ワンマンライブの情報が告知された
すぐに会場とチケット情報を調べた
場所はスービックから飛行機で1時間30分のイリガン市にある大学の体育館だ
フィリピンにいる友達Mに上記の件を相談したところ
「フィリピン南部はめちゃくちゃ治安が悪いからやめておいた方がいい」と言われた
この機会を逃したら日本に帰国するまでに生で彼の歌声を聴くことができないかも!
そしたら絶対めちゃくちゃ後悔する!
「そうかそうか、了解!」と返事したが、すぐには信じられず生徒に聞くことにした
実はこれまで生徒に彼の情報をできるだけ聞かないようにしていた
それは33歳の女が22歳のフィリピン人若手アーティストにハマっていることを知られるのが恥ずかしかったからだ
昼休みに何気なく「あのさ、マイケルのライブに行きたんだけど、場所がイリガンってとこでさ〜」と言うと
「え?!先生本気ですか?!」とびっくりされ、さらにライブ情報をスマホで見せた時に私のスマホのロック画面と壁紙がマイケルになっていることがバレて教室中が騒然とした
生徒「おいおいおいおい、先生がやばいことなってんぞ!!!!」
生徒「マジじゃないっすか、先生!マジじゃないっすか!」
私「いやいや、これは体鍛えるモチベーションを上げるためにあえて設定してるだけで、そういうんじゃないから!そういうアレじゃないから!」
そして、冷静に「先生、気持ちは分かるが危ないからやめた方がいい」と説得されたが、私はどうしても諦めがつかず
「わかった、とりあえずチケットだけ買う。それまでに一緒に行ってくれる人を探すから。とりあえずチケット買うのを手伝って欲しい」
生徒たちは渋々といった感じでチケットの予約方法を教えてくれた
チケット予約には電話番号が必要とのことでその日の授業終わりにすぐにGlobeに行ってSIMカードを購入した
すると翌日生徒から8月にマニラでライブがあることを教えてもらった
「イリガンは危ないからこっちのライブに行ったほうがいい」ということであった
しかし、そのライブは対バン形成のため他のアーティストも登場する
「ありがとう。でも、このライブはワンマンじゃないからいやだ」と言うと、生徒たちは翻訳ツールを使ってどうにか私にマニラのライブに行ってもらおうと説得にかかってきた
「イリガンは景色が汚い。でも、マニラは景色が綺麗」
「イリガンの飛行機代はとても高い。でもマニラは安く行ける」
さすがにここまでされたら購入を断念しようかと思い始めた
「先生、そんなに彼が好きなんですか?」と半ば呆れたように聞かれ
「いやいや、ちょっとしたアイドルよ、マジじゃないってマジじゃないから」と答えた
私が彼のInstagramをチェックして彼の持っている香水の銘柄を特定し速攻で同じものを買いに行ったこと、履いているスニーカーと同じものを買いに行って店にこのモデルはないと店員ともめたこと、時計のブランドが何か周りの友達に聞き回っていること
Instagramに投稿された写真の左手薬指に指輪がしてあってコメント欄のタガログ語を翻訳して彼女の存在について言及しているユーザーがいないか片っ端から検索していること
つまりはマジもマジ、大マジなのである
▲ラルフローレンのロゴを認識。検索したところ「ポロブルー」という商品のようだ
大きさが40mlなのはジム用に携帯しやすいようあえて小さいサイズをチョイスしているものと思われる
▲近所のモールに香水を量り売りしている店がある。画像は125mlのポロブルー。店員はやたらこっちを勧めてくる。
▲容器のサイズは大中小と選ぶことができる。これは中サイズで1500ペソ。日本で買うよりも割高。
容器に香水を入れ終わるとサービスのつもりなのか残った水滴をわたしの腕におもむろにつけてきた。なんなんだ。めっちゃいい匂い。