英語ができない日本人がフィリピン人に日本語を教えるには
私の生徒も英語ができるので日本語の説明をするときは英語で伝える必要があります。
全く英語ができない私のような人間がどうやってフィリピン人に日本語を教えているのかまとめました。
1 ホワイトボードに絵を描く
その日に勉強する日本語について、実際に使うシチュエーションをホワイトボードで絵にして説明します。
説明は主に絵ですが同時に英単語を発します。
書いた絵にアテレコしながら瞬時に絵を変化させていくという高等技術を身につけ、さながらホワイトボード劇場となっています。
寸劇を交えながらやるとさらに説明力が高くなります。
2 Google翻訳を使う
▲日本の祭りについて説明したとき
使えるもんはなんでも使っていこう精神なので
Google翻訳は人類の叡智が詰まった最強のグローバルコミュニケーションツールなので使わないのは勿体無い。
Mac Bookをプロジェクターにつなげまして、PCに表示してあるGoogle翻訳のページを壁に写した状態にします。
生徒からの質問で英単語が出ない時、私はキーボードで日本語を打ち込みます。
同時に翻訳された英語が表示されます。
困ったときはGoogle先生の出番です。
(たまに日本語の意味と違う翻訳が出ることがあるので完全に頼りっきりにもできない)
3 日本のアニメやゲームで例える
助詞の「は」と「が」の違いについて説明したとき
ベジータの名言を引用しました。
受身表現の「~(ら)れる」について
ケンとリュウに登場してもらったり…
「される」「させられる」の違いについて
ジオン軍のみなさんに登場してもらいました。
うちのボスから「その文章は日本語として正しくないのでは…」と指摘を受けました
ボスはアニメに疎くガンダムのストーリーを全く知らず
コロニーは戦闘によって落ちたと認識しているようで、墜落させることが作戦の一つであることが理解できていないようでした
丁寧に説明しようとすればするほどめっちゃ喋るオタクみたいになってキモい感じになってしまいました
【番外編】「よろしくお願いします」を勉強した時
「サマーウォーズ」の有名なシーンを紹介しました
うちの生徒は細田守監督作品を一度も見たことがなかったらしく、その後クラスで「サマーウォーズ」ブームが起きました
舞台となった長野県上田市を紹介して、地方や田舎を舞台にしたアニメが増えていること、聖地巡礼と言ってロケ地を巡る旅行が流行っていることも合わせて説明
ちなみに、私が生徒に教えているジャパニーズカルチャーの情報量は相当なボリュームでかつ密度が濃いです
彼らは日本語を授業で覚えつつ同時にジャパニーズカルチャーの情報も入ってくるため大変だと思います、頑張ってほしいですね
このへんの詳細は後日まとめます