生徒は教師の背中を見て育つんだなと実感した話
私はフィリピン人の創造力は皆無だと思っていた
というのも、目の前でおこっている問題に対して何か工夫しようという気が一切見られないからである。
そういう国民性なのだと、とくに彼らに期待することはなかった。
(実際に仕事でフィリピン人がミスすることがあっても失望することも怒ることもなかった)
その考えが変わる出来事があった。
授業の最終日に生徒からメッセージカードをもらったときである。
▲フォロワー数は生徒の数になっている
それはInstagramのユーザーインターフェイスを模したメッセージカードで、彼ら自身のアイデアだった
このアイデアを思いついて形にできる力があるのか?!
感動よりも驚きの方が大きかった
(確かに今回のメッセージカードを企画した生徒はクラスの中でも創造力がある方ではあった…が、まさかここまでとは…)
そして、私はこれまで自分が授業を通して作った様々なものを思い出していた…
ネームカード
チーム名を入れて協調性を強化したいと思っていたのと、漢字に興味を持ってもらうため、名前を漢字に変換した
ネームカードはバージョンを重ねるごとに生徒のこだわりが強くなり何度も調整したのは良い思い出
漫画レター
授業のサポートをお願いしていたインターンのCさんが帰国することになり、送別会でプレゼントした漫画風の手紙
漫画カメラというアプリを使って生徒のメッセージをまとめた
▲ワンピースの扉絵をオマージュ。授業日数80日だったので80話となっている。
▲ちなみにこちらがワンピースの扉絵
▲チーム名に関係している漫画のコマを使用
暑中お見舞い
役員の方へのポイントアップのため暑中お見舞いを出すことにした
スービックにポストカードが売っていなかったため、生徒の写真をハガキにした
▲漢字を書くのに苦戦しており書き終わるのに2時間もかかった
しかし、役職名を間違えるという痛恨のミスが発覚
そのあと謝罪している写真で書き直して渡したところめちゃくちゃウケた(シャレの分かる人で本当によかった…涙)
▲「さすが先生、関西人のセンスやわ!」とお褒めの言葉をもらった
クイズ大会
早押しボタンとSEを用意してクイズ番組さながらの授業を行った
くわしくはこちら↓
これらは何らかの良い影響を生徒に与えていたのかもしれない
何か伝えようと言葉を尽くすよりも教師の背中を見て生徒は育っているんだなと実感した
この貴重な経験ができただけでもフィリピンに来た甲斐はあったなと思う
サプライズプレゼントをするとフィリピン人は大抵泣くらしい
生徒もわたしの涙を期待していたようだが、彼らが卒業してからもネット上ではあるが日本語レッスンで顔を合わせるためさすがに涙することはなかった…
ドライな先生でごめんやで、許してや!